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京都のあの写真が撮れる場所と別アングルまとめ

CM やパンフレットでよく見かけるあの図案。五重塔と石畳の街並みで京都のシンボル的な構図ですよね。でも、正確にどこにあるのかを知っている人はそう多くないような。立地的には清水寺の近くにあるのですが、メインルートから外れていることと、あたりの観光客が多すぎることで、それと気がつかないなんてこともあります。

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東寺の五重塔、ではない

五重塔といえば東寺。近世(江戸時代)以前の日本で最も高い五重(の)塔は東寺にあります。54.8m。東寺は、教王護国寺ともいい、弘法大師空海にゆかりの寺として知られています。京都駅から南東の方角へ、徒歩 15 分ほど。また、四国お遍路の出発地点でもあり、編み笠や杖なども売られています。

境内にある塔は、迫力があって思わず声が出るほどです。が、塔の周りは石畳でなく、周辺の道路もアスファルトの様相なので、ここの塔がモデルになっているわけではありません。ちなみに、年に数度、特別拝観として、五重塔の初層内部が公開されます。仏像の台座の下から、中心の柱の基礎部分を覗くことができます。

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八坂の塔と八坂通

冒頭にも記しましたが、よく広告のモデルになる五重塔は、清水寺近辺にあります。正式名称は「法観寺」、通称「八坂の塔」といいます。四条通の東の突きあたりにある八坂神社とは、関係ありません。

高さは、46m。東寺、奈良の興福寺に次いで、3 番目に高い五重塔です。法観時は、聖徳太子が開山したと伝わっている、日本で最も古い時期のお寺ですが、現在では、目立つ建物は塔を残すのみになっています。聖徳太子ということは、馬厩皇子を指しているのか、フィクションなのか。

東大路通から産寧坂(三年坂)にいたるまでを八坂通とよび、この道は、産寧坂や二寧坂、ねねの道と同じく石畳になっています。地図上の緑の二重線が清水寺参拝のメインルート。

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撮影ポイントと時間

上記図の 1 ~ 5 までを、それぞれ載せます。

1. いちばん有名な構図

道をオレンジ色にしているあたりです。遠目と近目。

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2. 塔に近づく

塔の脇にある白壁の蔵がいい感じ。産寧坂には、ほかにも白壁の蔵がいくつかあり、改築して店舗にしているものもあります。

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3. 塔の前の広場のようなところ

西側からの写真。塔の前のスペースは広くありません。

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4. 坂を少し下って

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5. 東大路通

現代に溶けこんだ風景になってて、すごく好き。

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時間帯のめやす

人がヒトゴミになっていない朝は、7 時半より前。午前 8 時を過ぎると、一般の観光客はもちろんですが、修学旅行生がわんさかきます。静謐な写真を撮りたいのであれば、お早めに。夕方は、逆光が気になって、よしあし。天候は、雨でもいいと思います。石畳に雨はよく似合う。

5. の位置から撮影するなら、人が多いほうが雰囲気がでるかもね。

毎年、3 月の中旬に、「東山花灯路」というイベントがあり、日没後、あたりの道路の端に灯籠が置かれて幻想的な光景になります。塔自体もライトアップ。

八坂の塔の内部は拝観できる

「不定休」だそうです。ただし、この 20 年弱で 4 度は訪れていますが、いっつも閉まっています。目の前のお店の店員さんに尋ねたところ、「ほとんど開いていない」だって。開いてれば儲けもの、くらいの気持ちで。

塔の 2 階にまであがれるとのこと。文化財保護の名目のため、このように上層へあがれる文化財は多くありません。もし開いていたのなら、ぜひ中を覗いてくださいませ。

八坂の塔のまとめ

  • 正式名称
    • 法観寺
  • 住所
    • 京都市東山区清水八坂上町 388
    • 市バスで「清水道」下車。北上し、交差点に「六道まいり」の道しるべがあるところで右に向く。その道が八坂通。バス停から 5 分程度
    • 清水寺から下る場合、産寧坂から二寧坂の石段に曲がらず、道なりに進む
  • 電話番号
    • 075-551-2417、075-752-7070(京都市観光協会)
  • 拝観案内
    • 拝観時間 10:00 ~ 16:00
    • 不定休。というか、ほぼ休み
    • 拝観料 中学生以上 500 円(400 円?)