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IME が修正された Vivaldi 1.10.867.46 リリース。Sync 機能もチラ見せ

Vivaldi 1.10.867.38 から Vivaldi 1.10.867.42 を経て Vivaldi 1.10.867.46 へ。

Vivaldi が 1.10 にメジャーアップデートしてから、2 度のマイナーアップデートがありました。それぞれ、項目こそ少数なものの、とくに最新の 1.10.867.46 では、Windows ユーザー待望の IME 関連の修正が行われています。

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6/30 には、Browser Brothers #1 〜 デフォルトじゃないブラウザの会 〜 が開かれたり、7/5 には、Livestream で Sync機能のライブコーディング が配信されたりと、なんやかんや盛り上がってる(?)気がします。そんな Vivaldi 界隈の希望的観測なんかもついでに。

では、勝手恒例、リリースノートで気になった点を。もうひとつ恒例にしている要望リストは、今回、省略。

Vivaldi 1.10.867.46 と 1.10.867.42 のリリースノート

リリースノートはこちら。

ウェブページ内のフォーム記入時の IME 予測変換が正しい位置に表示されるように

1.10.867.46 から。

  • [IME][Windows] IME suggestion is popped up at wrong position (VB-26348)
    • Windows で IME の変換候補リストが誤った位置に出現するのを修正

Vivaldi ブラウザ上には、いくつか、テキストを記入できるフィールドがありまして。たとえば、アドレスフィールドや検索フィールド。ほかにも、ブックマークパネルの検索フィールドなんてのも。で、これらになにか入力した後に、メインウィンドウのページのフォームに文字を入力しようとすると、IME の予測変換が Vivaldi ブラウザ上のフィールドに出現していたんですね。

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数バージョン前から確認されていた現象ですが、このたび、ようやく修正されました。

@kyu3 さんによると、Mac を含め、一連の日本語関連の不具合は、これをもってすべて解消されたようです。


偽 SSL 証明書を見破ってくれる機能を修正

1.10.867.46 から。

  • [Security] Fix for HSTS pinning (VB-29798)
    • HSTS pinning の修正

HSTS とは、HTTP Strict Transport Security の略で、乱暴に要約すれば、サーバーサイドからクライアントサイド(ブラウザ)に対して、「このサイトは HTTP プロトコルじゃなくて、セキュリティの高い HTTPS プロトコルで接続してくださいよ。ブラウザさん、覚えましたね?」とお知らせする仕組み。この HSTS を持つサイトに接続すると、1 度目で覚えさせられて、2 度目以降は、ブラウザさんが「はいはい、HTTPS のサイトでしたね」ってことで、HTTPS プロトコルに自動で切り替わるわけです。

続く Pinning が、public key pinning を意味するのであれば、偽 SSL 証明書を見破るセキュリティのことだと思います。

まぁ、この機能についての修正をしましたよ、の部分。調べてみたら面白かったので。

Vivaldi は、Chromium から派生していますので、あらかじめブラウザに Pre-loaded public key pinning が搭載されています。ためしに、下記にアクセスして、Query domain の項目にのところに、「 google.com 」や「 twitter.com 」などと入力してみると現在の状態が分かります。

  • vivaldi://net-internals/#hsts

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「 Add 」とか「 Delete 」とかあるので、編集できるんですかね。

POST 送信後の再読み込みの挙動

1.10.867.42 から。

  • Page reloading doesn't work after POST-form sending (VB-12306)
    • POST 形式のフォームで情報を送信した後、ページの再読み込みができない

ウェブページに情報を入力するフォームには、ふたつの方法があって、それが GET と POST 。

GET は、サーバーから情報を取得( GET )するときのフォームによく使われます。検索エンジンとか脳内メーカーとか。なにか入力すると、それに対してサーバーで用意したものを表示するときです。送信後のページの URL に特徴があって、だいたいダラダラと文字列が続きますが、そのパラメータ部分が入力した内容に対応しています。そのおかげで、Google マップや脳の中身を共有できるわけです。

POST は、サーバーに情報を郵送する( POST )を今風にして、送信するとか投稿するとかった意味かしら。掲示板やメールフォームがこの形式で、GET に比べて、より多くの情報を扱うことができます。

で、POST 形式のフォームから送信して、再読み込み( F5 )をすると下図のようになるのが修正後です。

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セッションを保持してブラウザを閉じてから、再度開くとこんな感じ。

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これらは、二重送信を防ぐためのアラートです。

では、修正前の 1.10.867.38 ではどうだったのでしょうか。

  • 答え : 無反応

ええ。まったく。再読み込みボタンをクリックしても F5 を押しても、うんともすんともしませんでした。

以前からの定点観測項目。または、要望リストのふりかえり

マイナーアップデートなので、省略します。

迷ったらオプションにする

6/30 には、第 1 回 デフォルトじゃないブラウザの会 がにぎにぎしく開催されたようで、Vivaldi COO の冨田さんもパネリストとして参加されてました。

当日の雰囲気は、togetter でまとめられています。

わたしは不参加でしたので、楽しく読み(見)ました。かっこいいですね。「迷ったらオプションにする」って。

なにを Sync するのか

翌週の 7/5 には、SYNC IS COMING が行われました。

Sync という機能のコーディングが見られるんだって。約 5 時間だって。もうこの時点でね。とはいえ、ちょろちょろ見てたんですが、まったくわからないので楽しくない。

Sync なんだから、「同期」ですよね。いったい、「なに」を同期できるようになるのかしらと、思いながら。

で、後日フォーラムを見てたら、4 時間 55 分あたりに注目するといいよ、みたいな書き込みを見つけて。

なんと。

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[Sync live coding on Livestream 4:47:45]

おー。設定にSync ができて、やっほぅしてますねー。

くわしく見ていくと。

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まず、同期するためのログイン画面。「 Vivaldi.net Login 」とあるので、Vivaldi アカウントが必要な様子。

Vivaldi アカウントについては後述します。

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ログイン後の画面。「自動同期」、「同期するデータの選択」、「サーバーからデータを削除」などの項目が並びます。アイコンを見るに、自前のクラウドサーバーを用意するみたい。

そのうち、「Apply Changes (変更の適用)」の中身は。

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出てきました。同期できるデータの一覧。

  • Bookmarks
  • Preferences
  • Passwords
  • Autofill
  • Typed URL's
  • Extensions
  • Apps
  • Notes
  • Tabs

なるほど。「なに」を同期するのか、は分かった。「メモ( Notes )」の同期はいいですね。ちょっとしたメモをわざわざメールで送る、なんてことしなくて済みます。

で、結局のところ、「なに」と同期するのか、という問題。2 台目以降の PC の Vivaldi となのか、スマホ版 Vivaldi となのか。

つまり、スマホ版登場の準備は整ってるぞ。はやく使いたいぞー、という話。

Vivaldi アカウントの取得方法

さて、Sync 設定にもアカウント作成ボタンはあるようだけれど。さっそく用意したいってせっかちな Vivaldian のために。

新規ユーザーは、ここから取ったかもしれない。むかーしはなかった気がするので、古いユーザーほど知らないかも。

  • Vivaldi ボタン -> ヘルプ -> ウェルカムページ
    • vivaldi://welcome/

これの 4 ページ目。

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右下にある「フリーメールを取得する」をクリック。

で、ここにたどり着く。最初から、このアドレスにアクセスしたってもちろんいい。

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メールアドレスとしてもちゃんと使えるし、アドレス帳とカレンダーの機能もあるようです。別のメールクライアントで使いたい方は下記 URL を参考にどうぞ。

webmail.vivaldi.net は、まだスマホ対応されてないので、ウェブパネルで見るのはつらいのです。

と、本エントリーは、このへんで。

過去のリリースノートに興味がある Vivaldian の方はこちらからどうぞ

英語がわかれば、ライブコーディングも楽しめたのかな。