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【初代購入者は】ドコモの二代目 MONO はなにが違うのか【ちょっと待って】

docomo で一世を風靡した(?)超格安スマートフォン MONO の二代目 が本日(11/30)発売になりました。パチパチパチパチー。

わざわざドコモ自身が商標を取った「 MONO 」だけあって、きちんと 1 年で後継機を発売。ようやく MONO シリーズといえるようになりました。

ところがところが、この「 1 年で」というのが実に曲者でして。初代 MONO 購入者にとっては、さらにまるまるひと月、購入することができないんですよね。理由は後述。

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このエントリーでは、見た目のデザイン、スペック、購入代金の 3 点から、二代目 MONO の購入要件を考えてみたいと思います。

実機レビューはこちら。

新 MONO MO-01K。

旧 MONO MO-01J。


二代目 MONO と初代との比較

二代目 MONO が MO-01K、初代が MO-01J です。

サイズとデザイン

「 MONO 」ロゴの位置が、背面から側面に変わりました。側面のロゴもかっこいいんだけど、背後にもあってよかったのになー。

MO-01K MO-01J
サイズ H 142mm × W 69mm × D 8.9mm H 136mm × W 69mm × D 8.8mm
質量 153g 138g
画面サイズ 5.0 インチ 4.7 インチ
ガラス Dragontrail Gorilla Glass 3

身長が 6mm 伸びたもよう。横幅 6.9mm は、片手操作の限界あたりなのでなんとか死守。体重の 15g 増は、手にしたときにわかるくらいの違いですね。ベゼル幅が狭くなり、伸びた 6mm が、画面サイズが大きくなった要因。

MONO は、Xperia シリーズと同じく、表裏両面のガラス仕様が特徴のひとつですが、今回、Gorilla Glass 3 から、旭ガラスの強化ガラスである Dragontrail (ドラゴントレイル)に変更されました。Dragontrail は、Gorilla Glass 3 より硬いらしく、その分、重くもなるようです。重量増の一因はここにありそう。ガラスの端に丸みをもたせる 2.5D ガラス仕上げにするために、より硬い Dragontrail を使う必要があったのだ、と考えられるでしょうか。保護フィルムを貼るのが大変になりそうです。

良くも悪くも、初代のアイコンだったサイドのハンバーガーみたいなボコっとした部分はなくなってしまいました。凡庸。「ボコっとした部分」は下図参照。

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スペックと機能

MO-01K MO-01J
CPU Snapdragon 435 Snapdragon 617
クロック 1.4GHz 1.5GHz
RAM 3GB 2GB
ROM 32GB 16GB
アウトカメラ 1320 万画素 1330 万画素
インカメラ 500 万画素 490 万画素
電池容量 2800mAh 2440mAh

CPU については、説明が要りそうです。ともにオクタコア( 8 個)で、二代目の方が低スペックになっています。一般に、Snapdragon 6xx 台がミドルハイスペック、4xx 台がミドルスペックなモデルだからです。しかし、CPU の発売日は、Snapdragon 435 の方が半年ほど後になります。

この半年のタイムラグと、RAM との組み合わせで、処理速度が二代目 ≧ 初代になっているのでは、と。

ATUTU のベンチマークを具体例として挙げます。初代 MONO の総合スコアは、44,095 でした。ZTE から 2017 年夏に発売された ZTE Blade Z MAX は、RAM 2GB の Snapdragon 435 で、総合スコア 46,000 という数字を Youtube で見たことがあります。また、某所では、RAM 2GB で 435 の総合スコアが約 41500、RAM 3GB と 435 の組み合わせで約 46,500、RAM 3GB と 617 の組み合わせでは約 45,000 という数値もありました。

実機を手にしてないので確かなことはいえませんが、少なくとも初代より数値が下がるということはなさそうです。

思えば、648 円の端末に Snapdragon 617 が載っていたことの方が驚きだったのです。

では、同時期発売のスーパーハイスペックなコンパクト機、Xperia XZ1 Compact はどうかというと、182,527。約 4 倍。これはもう別物ですね。

カメラはほとんど進化していません。電池の容量は、小幅ながら確実に増えていますので、ディスプレイが広くなった分くらいは補えることと思います。

新旧共通する項目として、LTE 受信/送信は、150Mbps/50Mbps で、PREMIUM 4G には対応せず。Wi-Fi 規格は、5GHz には非対応で、2.4GHz 帯のみの対応です。カメラも、裏面照射積層型 CMOS であることは変わりませんし、手ブレ補正がないのもあいかわらずです。ワンセグやおサイフケータイも、もちろんありません。

初代から、防水防塵機能が付いてて、これは少ない機能の中でもうれしい部類。

購入代金

機種変更の事務手数料は 3,000 円、Xi (クロッシィ)から Xi への変更は 2,000 円、オンラインショップでの購入だと 0 円です。

MO-01k
一括購入代金 25,272 円
24 回分割払い 月額 1,053 円
docomo with -1,500 円

二代目 MONO MO-01K は、docomo with 対象機種です。MO-01K を使い続ける限り(ドコモで機種変更をしない限り)、使用料から 1,500 円(税込 1,620 円)を引きますよというもの。

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docomo with | 料金・割引 | NTTドコモ

24 回分割払いの月額 1,053 円に 24 を掛けると、25,272 円になりますので、ここでの損得はありません。仮に、24 回分割払いを選択したとして、月々の使用料にプラス 1,053 円。とすれば、毎月事務手数料がかかったとしても、4 カ月(あるいは、6 カ月)以降は、毎月の使用料がマイナス 500 円になるというわけです。

事務手数料を除けば、16 カ月 docomo with の対象であれば、端末代は 0 円になります。それ以降も使い続けるとしたら、単純に月額使用料が 1,620 円ずーっと安くなるってわけです。

ただし、店頭購入の場合、謎な「頭金」が付く場合があります。実際に店頭に並ぶまでは、いくらなのか分かりません。-> 購入後のレビューで頭金について触れています。

MO-01j
一括購入代金 648 円
割引なし購入代金 32,400 円
端末購入サポート -31,752 円
(同)解除料 15,876 円

初代 MONO MO-01J は、「端末購入サポート」のおかげで、648 円(税込 700 円)でした。であるからこそ、食指が伸びたわけで、32,400 円だったら購入していなかったと思います。

「端末購入サポート」は、1 年間は同じ機種を使ってくださいね、というもので、1 年未満での機種変更には、「端末購入サポート解除料」というものが、「端末購入サポート」の半額分かかります。

ここでの「 1 年間は」というものがまた曲者でして、話は冒頭に戻ります。

「 1 年」は 1 年じゃない?

初代 MONO を購入しました。1 年経って、折よく後継の MONO が出たので、乗り換えます。ということができません。

理由は、「端末購入サポート」にあります。この期間、正確には、「 購入日もしくは開通日の翌月1日から起算して12か月 」でして、初代 MONO を発売日だった 12/8 に二代目 MONO を購入しようとしたとしても、まだ「端末購入サポート」で定められた期間内なわけで「~解除料」が必要になります。

つまり、初代 MONO 購入者は、少なくとも 2018 年 1/1 までは機種変更できません

二代目 MONO の発売を「 1 月中旬」とかってしてくれれば悩まずにすむものを、当初発表時の「 12 月初旬」からさらに早くなって、11 月末に出てしまってるという。

ちなみに、初代 MONO は、「下取りプログラム」の対象でもありませんでした。残念。

で、結局のところ「買い」なのか

ここまで見たとおり、二代目 MONO は、「すっごくよくなった!」という機種ではありません。

24 回払いが終わるまで 二代目 MONO を使い続けるのならば、同じく 24 カ月縛られることになる「月々サポート」を利用して、使用料に月々プラス 1,107 円払ってでも、つとに評判の高い Xperia XZ1 Compact を購入した方がいいわ、って方も多いかもしれません。

二代目 MONO なら、月々マイナス 500 円でほどほどの性能。Xperia XZ1 Compactなら、月々プラス 1,100 円で最新のコンパクト。

この二択なら、迷う価値はありそうです。

逆に、どう考えれば、二代目 MONO を勧められるか。

初代 MONO を未購入

現在、端末に関する縛りがなんにもないのであれば、二代目 MONO はオススメできます。つまり、バッテリーや傷などハード面の問題で、そろそろ買い替え時期かな、って人。別に、高スペックでなくていいし、どうせ使い切れるわけないし、って人。

まさにそんな人向けの端末が MONO です。シンプルイズなんちゃら。

三代目 MONO 購入予定!

三代目じゃなくてもいいんですが、次にほしい端末が出るまでのつなぎとして。

「 docomo with 」には、期間の指定がありませんので、違約金なしの機種変更がいつでもできます。来年末、三代目 MONO が発売されたとしても、なんの制約もなく購入することができます。

端末代の 7,000 円くらいが docomo with 割引で回収できないんですがね。

安く回線の維持をしたい

現在「 docomo with 」対象機種は、全部で 4 機種。そのうちでは、MO-01K がもっとも高スペックといえそうです。

端末代を別にしての話ですが、docomo with の条件を満たすように、シンプルプラン( 980 円)とシェアパック( 500 円)を契約、sp モード( 300 円)は必須ではないので。そこから docomo with (-1,500 円)を引くと。

まぁ、そんな感じ。

docomo with にしたいだけ

おすすめはこのパターンです。ドコモ回線は使ってるけれども、端末は自前で用意できる、という人向け。「世の中こんなにスマートフォンがあるんだから、いろんな機種使いたいっちゃんね。でも、回線を MVNO にするのはなー」って感じの。

今回の二代目 MONO のいちばんの魅力は、docomo with のおかげで、ずーっと 1,500 円引きになるってことだと思うんです。

いません? そんな人。ええ、わたしです。

ZTE さんは、同じく docomo から「折り曲げるスマホ」という変態端末を出しますけど、それは要りません。