UENO, TOKYO.
行ってきました!
『鳥獣人物戯画』東博断簡は、断簡で唯一実物を 2015 年の京博で見たことがあって、どうしよっかなーって思ってたんですが、ちょうど東京に別の用事があったもんですから。
初の東博でふだんはあまり足を運ばない通常展だったので、じっくりみちゃって、一巡りに 4 時間弱かかっちゃいました。なーんと「撮影 NG 」の表示がなければ撮影できるっていうことも知らず、カメラ持参でなかったのが残念でして。うそ。前日、某喫茶店に置き忘れ。後日回収。東京にもいいひとがおるんやね。ので、最近買い替えた MONO MO-01K でパシャパシャ。けっこうノイズがのってるなー、な記録代わりのエントリーを。
2018 年、東博「博物館に初もうで」
「博物館に初もうで」イベントに『鳥獣人物戯画』の東博断簡が出展されますよ、とうのは、以前エントリーしました。
イベント期間は、2018 年 1/2(火) ~ 28(日) でして、すでに終了したんですが、『鳥獣戯画断簡』は、2/4 日曜日まで展示されます。まだ間に合うよ!
通常の通常展にゲスト出品みたいな感じで並んでるようです。
上野着の普通列車降りたときから
雨が降りそうな感じ。帰りはザーザーでしたが。
JR 上野駅を降りて、公園口から出たら、南は不忍池、北は東京国立博物館までの広大な上野公園です。トーキョーはコンクリートジャングルだっていってたのに。
上野動物園のシャンシャンパンダは抽選ですよー、みたいな看板を横目に進むと、見えてきました。
ひゃっほーい。
チケットを買って、いざ門の中へ。私のチケットは長谷川等伯『松林図屏風』でしたが、友人は別作品。所蔵品からランダムなんですね。
通常展なので本館へ GO!
本館は日本美術がテーマになっており、2 階が時代順の展示、1 階が分野別の展示になっています、東博断簡は「 3 室」らしいので、いざ 2 階へ。
階段からしてすごい。というか、この本館自体が重要文化財なんですと。
重要文化財『紙本墨画鳥獣人物戯画甲巻断簡』
まず、縄文時代。うんうん。通常展ってそうだよね。逸る気持ちを抑えつつ、けっこう丁寧に見ていくことに。そして。
ドーン。
隣には、現存の甲巻を模写した明治時代に模写した山崎菫詮『鳥獣戯画摸本』が並んでました。
さて、国宝『鳥獣人物戯画』は、京都の高山寺所蔵なんですが、甲巻と丙巻は東京国立博物館、乙巻と丙巻とは京都国立博物館にそれぞれ寄託保管されています。寄託ってのは、「 文化財の所有権を所蔵者に留めたまま、博物館で保管・展示等を行うこと 」で、つまるところ、東博のどこかにホンモノの甲巻が眠っているわけですが。
うーん。断簡の左端が接続する部分だけでもホンモノで見せてくれればいいのに(右端が接続する部分はない。詳細は過去エントリーでどうぞ)。
仏像と仏絵にも、高山寺所蔵の物が出展されていました。
ほかに目についた展示品
「博物館に初もうで」は干支の戌に関する特集ってことで、たしかにそこかしこに犬がいた気がしますが、そればかりでなく、おおーって展示品が多くありました。ので、そのうちのいくつかを。
『花鳥蒔絵十種香箱』
聞香のセット。
『彩色源氏絵貝桶』
貝合せはいくつかあったけれど、これは抜群。
田中訥言『十二ヶ月風俗図屏風』
十二カ月の素朴な題材が精緻に描いてある二双の屏風絵。署名が「訥言」とあって、訥言だなと。
遊行七恵さんという方が各月のなぞ解きをされておられたので、ご参考に。
『竹雪模様振袖』と『梅樹模様振袖』
ここらへんにあった振袖がホントに素敵で。
高円宮コレクションおたまじゃくしの根付
かわいい。
昔使われていたであろう黒電話
展示室間の休憩スペースにあったもの。館内の別の場所でも見た。所蔵品然としていて線は繋がっていない。
重要文化財『一重口水指(ひとえぐちみずさし) 銘 柴庵(しばのいおり)』
いわずと知れた柴庵。
館内案内図
手で触れる館内地図。視覚障碍者のアクセシビリティに配慮されていて、陶磁器の部屋は陶磁のタイルが、彫金の部屋には彫金のタイルが、って具合になってる。
ミュージアムショップ
展示物どころか、もはや物でもないけれど。写真を撮っている場所は中二階の本棚前。欲しいのがたくさんあったんですけどね。
帰りしなにアメヤ横町で
屋台風味な中華屋さんで夕食を。閉館ぎりぎりまでちょろちょろ見回っていて、追いだされるように外に出ると大雨で。そのまま電車に乗るほどの元気がなかったので。
そんな一日。